「自分の時給って平均より高いの?低いの?」気になりませんか?アルバイトをしていると、「自分の時給は適正なのか」「周りのバイト仲間と比べてどうなのか」と気になることはありませんか?時給交渉をしたいけど相場がわからない、転職を考えているけど今より条件が良くなるのか不安…そんな悩みを抱えている方も多いでしょう。
・バイトの時給って全国平均でいくらなの?
・自分が住んでいる地域の平均時給を知りたい
・職種によって時給はどのくらい違うの?
・飲食店バイトの時給相場を把握したい
・今の時給が適正かどうか判断したい
この記事では、2025年12月最新のアルバイト平均時給データを、エリア別・職種別・業態別に徹底解説します。特に飲食業界で働く方に向けて、ホールやキッチンなど職種ごとの時給相場もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
2025年12月最新|アルバイト・パートの全国平均時給はいくら?

まずは全国のアルバイト・パートの平均時給について、最新データをご紹介します。
全国平均時給は1,312円(2025年11月時点)
マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、2025年11月時点の全国平均時給は1,312円です。前月比16円減ですが、前年同月比では39円増となり、39カ月連続の上昇を記録しています。
つまり、あなたの時給が1,312円を超えていれば「平均以上」、下回っていれば「平均以下」ということになります。
平均時給の推移(2025年)
2025年のアルバイト・パート平均時給は、年間を通じて上昇傾向が続いています。
【2025年 全国平均時給の推移】
・2025年1月:1,270円
・2025年4月:1,296円(過去最高の増加額+29円を記録)
・2025年8月:1,319円(調査開始以降の最高額を更新)
・2025年11月:1,312円
2025年の春闘賃上げ率が5%超と高水準を2年連続で維持したことが、平均時給上昇に大きく影響しています。
三大都市圏の平均時給
首都圏・関西圏・東海圏の三大都市圏に限ると、平均時給はさらに高くなります。
【三大都市圏の平均時給(2025年11月)】
・三大都市圏全体:1,348円(前月比8円減、前年同月比20円増)
・関東エリア:1,380円
・関西エリア:1,314円
・東海エリア:約1,280円
三大都市圏では1,300円台が定着しており、都市部で働くアルバイターにとっては時給アップの恩恵を受けやすい状況が続いています。
都道府県別|アルバイト平均時給ランキング
次に、都道府県別の平均時給ランキングを見てみましょう。あなたの地域はどのくらいの水準でしょうか。
平均時給が高い都道府県TOP10
【平均時給ランキング(2025年)】
1位:東京都 約1,449円
2位:神奈川県 約1,380円
3位:大阪府 約1,320円
4位:埼玉県 約1,300円
5位:千葉県 約1,290円
6位:愛知県 約1,280円
7位:京都府 約1,260円
8位:兵庫県 約1,250円
9位:静岡県 約1,220円
10位:広島県 約1,200円
東京都が1,449円でダントツのトップ。最も低い島根県(1,139円)との差は310円にもなります。
エリア別の平均時給
2025年11月時点のエリア別平均時給は以下のとおりです。
【エリア別平均時給(2025年11月)】
・関東:1,380円
・関西:1,314円
・甲信越・北陸:1,225円
・北海道・東北:1,194円
・九州・沖縄:約1,200円
関東と中国・四国では165円の差があり、地域による格差が依然として存在します。
時給上昇率が高い都道府県
前年同月比での時給上昇が目立つ都道府県もあります。
【注目の上昇エリア】
・熊本県:前年同月比+78円(TSMC進出の影響)
・甲信越・北陸:万博関連需要の影響
・地方全般:人手不足による賃金上昇
特に熊本県は半導体工場の進出により、求人競争が激化し時給が大幅に上昇しています。
2025年10月改定|都道府県別最低賃金一覧
2025年10月から、全国すべての都道府県で最低賃金が時給1,000円を超えました。全国加重平均は1,121円で、前年比+66円と過去最大の引き上げ幅となっています。
主要都道府県の最低賃金(2025年10月〜)
【主要都道府県の最低賃金】
・東京都:1,226円(+63円)
・神奈川県:1,225円(+63円)
・大阪府:1,177円(+63円)
・埼玉県:1,141円(+63円)
・千葉県:1,140円(+64円)
・愛知県:1,140円(+63円)
・京都府:1,122円(+64円)
・兵庫県:1,116円(+64円)
・北海道:1,075円(+65円)
・福岡県:1,057円(+65円)
最も引き上げ幅が大きかったのは熊本県の+82円。最も低い高知県・宮崎県・沖縄県でも1,023円となり、全国で時給1,000円超えが実現しました。
職種別|アルバイト平均時給ランキング
同じアルバイトでも、職種によって時給は大きく異なります。どの職種が高時給なのか見てみましょう。
高時給の職種TOP5(2025年11月)
【職種別平均時給ランキング】
1位:工場・倉庫・建築・土木 1,508円(前月比+121円で最大増加)
2位:教育(塾講師など) 1,500円(過去最高額を更新)
3位:医療・介護・保育 約1,480円
4位:配送・引越・ドライバー 約1,450円
5位:IT・エンジニア系 約1,400円
建築・土木系は働き手の高齢化が進んでおり、人材確保のために時給が急上昇しています。
飲食・フード系の平均時給
飲食・フード系のアルバイト平均時給は1,234円(三大都市圏・2025年11月)で、5カ月連続で増加し過去最高額を更新しました。
忘年会シーズンに入り、居酒屋やレストランの人手需要が高まっていることが要因です。
接客・販売系の平均時給
販売・接客・サービス系の平均時給は1,220円(2025年11月)で、3カ月連続の増加となり過去最高額を更新しました。
年末セールや季節イベントなどで繁忙期を迎える12月は、さらに時給がアップする可能性があります。
飲食店バイトの時給相場|ホール・キッチン・業態別
ここからは飲食店で働く方に向けて、より詳細な時給相場をお伝えします。
ホールスタッフの平均時給
ホールスタッフ(サービススタッフ)の全国平均時給は約1,138円です。派遣社員なら1,395円程度が相場になります。
【地域別ホールスタッフの時給】
・東京都:約1,233円
・大阪府:約1,150円
・愛知県:約1,120円
・福岡県:約1,050円
・熊本県:約986円
東京と熊本では247円もの差があります。同じ仕事内容でも、地域によってこれだけ時給が変わるのです。
キッチン・調理スタッフの平均時給
キッチン・調理スタッフの平均時給は約1,142円で、ホールスタッフとほぼ同等か、やや高めです。東京都では1,309円と、飲食業界では最も高い水準となっています。
調理師免許を持っている場合は、さらに50〜100円程度の上乗せが期待できます。
業態別の時給比較
飲食店と一口に言っても、業態によって時給は異なります。
【業態別の時給傾向】
・居酒屋・バー:最も高い(深夜帯あり、1,200〜1,500円)
・フレンチ・イタリアン:高め(専門性が必要、1,150〜1,400円)
・ファミレス:平均的(1,100〜1,250円)
・ファストフード:最低賃金〜平均(1,050〜1,200円)
・カフェ:やや低め(1,050〜1,180円)
カフェは他業態と比較すると時給が低い傾向にありますが、働きやすさや雰囲気の良さで人気があります。アパレル・ファッション関連は1,202円(2025年8月時点)で過去最高額を記録しています。
自分の時給が「適正」かどうかを判断する方法

平均時給のデータを見たところで、自分の時給が適正かどうか判断してみましょう。
チェック項目①:地域の最低賃金を上回っているか
まず確認すべきは、あなたの時給が地域の最低賃金を上回っているかどうかです。最低賃金を下回る時給での雇用は違法です。
2025年10月以降の主要都市の最低賃金は以下のとおりです。
・東京都:1,226円
・神奈川県:1,225円
・大阪府:1,177円
・愛知県:1,140円
チェック項目②:職種の平均時給と比較
次に、同じ職種の平均時給と比較しましょう。飲食・フード系なら1,234円、工場・建築系なら1,508円が目安です。
平均を大きく下回っている場合は、時給交渉や転職を検討する価値があります。
チェック項目③:経験年数・スキルを加味
一般的に、経験年数が長いほど、またスキルが高いほど時給は上がります。以下のような要素がある場合は、平均より高い時給を期待できます。
・同じ職場での勤続年数が長い
・調理師免許など資格を持っている
・複数のポジション(ホールもキッチンも)をこなせる
・リーダーやトレーナーの役割を担っている
チェック項目④:勤務時間帯
深夜(22時〜翌5時)の勤務は、法律により25%以上の割増賃金が支払われます。深夜シフトに入っているのに通常時給のままなら、それは違法です。
平均時給より大幅に低い場合、または最低賃金を下回っている場合は、労働基準監督署に相談することも検討しましょう。相談は無料で、匿名でも可能です。
時給アップを実現するための5つの方法
「今の時給に満足していない」という方のために、時給アップを実現する方法をご紹介します。
1. 時給交渉をする
意外と見落としがちですが、時給は交渉できます。特に以下のタイミングは交渉しやすいです。
・勤続1年を迎えたとき
・新しい業務を任されるようになったとき
・最低賃金が改定されたとき(毎年10月)
・繁忙期の前
交渉の際は「こういう業務もできるようになった」「シフトに多く入れる」など、具体的な理由を伝えましょう。
2. 高時給の時間帯に働く
同じ職場でも、深夜シフトや早朝シフトは時給が高くなります。22時以降は25%増、さらに早朝手当がつく店舗もあります。
時給1,200円の場合、深夜なら1,500円になります。同じ時間働いても、月に数万円の差が出ます。
3. 資格を取得する
飲食業界で評価される資格を取得すると、資格手当がつく場合があります。
【飲食業界で役立つ資格】
・調理師免許
・食品衛生責任者
・ソムリエ・ワインエキスパート
・ビール検定
・日本酒検定
4. より高時給の職場に転職する
今の職場での時給アップに限界を感じたら、転職も選択肢です。同じ飲食業界でも、業態や企業によって時給は異なります。
特に、以下のような求人は高時給の傾向があります。
・オープニングスタッフ募集
・深夜営業の居酒屋・バー
・ホテル内レストラン
・大手チェーン店(昇給制度が整っている)
5. 派遣社員として働く
直接雇用のアルバイトより、派遣社員の方が時給が高いケースがあります。ホールスタッフの場合、直接雇用で1,138円に対し、派遣では1,395円が相場です。
ただし、派遣はシフトの自由度が低い、交通費が出ないなどのデメリットもあるため、総合的に判断しましょう。
飲食店で働くなら知っておきたい時給の豆知識
ここからは、飲食店で働く上で知っておくと役立つ時給に関する豆知識をご紹介します。
繁忙期は時給アップのチャンス
飲食業界には繁忙期があります。この時期は時給がアップしたり、特別手当が出たりすることがあります。
【飲食店の繁忙期】
・年末年始(12月〜1月)
・歓送迎会シーズン(3月〜4月)
・お盆(8月)
・クリスマスシーズン(12月)
・ゴールデンウィーク(4月末〜5月初旬)
これらの時期に積極的にシフトに入ることで、効率よく稼ぐことができます。
まかないの価値を忘れずに
飲食店バイトの大きなメリットが「まかない」です。1食500円相当のまかないが月20回出れば、月1万円分の節約になります。
時給だけでなく、まかないの有無や質も含めてトータルで考えることが大切です。
交通費の支給もチェック
交通費が全額支給か、上限ありか、支給なしかで実質の時給は変わります。
例えば、時給1,200円で交通費支給なし、往復500円の交通費がかかる場合、5時間勤務だと実質時給は1,100円に下がります。求人を比較する際は、交通費も含めて計算しましょう。
よくある質問Q&A
Q1. バイトの時給って毎年上がるものですか?
A. 自動的に上がるわけではありませんが、最低賃金は毎年10月に改定されます。2025年は全国平均で+66円と過去最大の引き上げ幅でした。最低賃金ギリギリで働いている場合は、それに合わせて時給が上がることが多いです。
Q2. 研修期間中の時給が低いのは普通ですか?
A. 研修期間中に通常より低い時給を設定することは認められていますが、最低賃金を下回ることはできません。研修期間の長さや時給額は求人票で確認しましょう。
Q3. 同じ店でホールとキッチン、時給は違いますか?
A. 店舗によります。同じ時給の店もあれば、キッチンの方が高い店もあります。一般的には、調理スキルが必要なキッチンの方がやや高めの傾向にあります。
Q4. 時給交渉はいつ、どうやってすればいいですか?
A. 勤続1年のタイミングや、新しい業務を任されたときがおすすめです。交渉の際は「〇〇ができるようになった」「〇〇という資格を取った」など、具体的な根拠を伝えましょう。店長やマネージャーに直接相談するのが一般的です。
Q5. 派遣と直接雇用、どちらが時給は高いですか?

A. 一般的に派遣の方が時給は高いです。ただし、交通費が出ない、シフトの自由度が低い、社割やまかないがないなどのデメリットもあります。総合的に判断しましょう。
経験者の声|時給アップに成功した体験談
「入った当初は時給1,100円でしたが、1年経って時給交渉したら1,200円に上がりました。ポイントは、新人教育を積極的に担当していたこと。『トレーナーとしての役割も果たしている』と伝えたのが効いたと思います。」
「最初は時給1,050円のカフェで働いていましたが、深夜営業のファミレスに転職したら1,300円に。深夜割増もつくので、実質1,600円以上で働けています。同じ飲食でもこんなに違うんだと驚きました。」
「カフェから高級ホテルのレストランに転職しました。時給は1,100円から1,400円にアップ。接客マナーが厳しいですが、その分やりがいもあります。将来のキャリアにもプラスになると思っています。」
時給を比較する際の注意点|数字だけで判断しないために
ここまで平均時給のデータをお伝えしてきましたが、時給を比較する際には注意点もあります。数字だけで判断すると失敗することもあるので、ポイントを押さえておきましょう。
「総支給額」と「実質時給」は違う
求人に書かれている時給はあくまで「額面」です。実際に受け取れる金額は、以下の要素によって変わります。
【実質時給に影響する要素】
・交通費の支給有無
・まかない・社割の有無
・制服貸与か自前か
・残業の計算単位(1分単位か15分単位か)
・深夜手当・休日手当の有無
例えば、時給1,300円で交通費なしの店より、時給1,200円で交通費全額支給・まかない付きの店の方が、実質的には手元に残るお金が多いこともあります。
「高時給」だけで選ぶと後悔することも
時給が高い求人には、理由があることも。以下のようなケースには注意が必要です。
・常に人手不足で激務
・離職率が高い(人間関係に問題がある可能性)
・深夜や早朝など不人気な時間帯のみ
・研修期間が極端に長い、または研修時給が低い
・ノルマや販売目標がある
求人票だけでなく、口コミサイトで評判をチェックしたり、可能であれば店舗を下見したりすることをおすすめします。
長期的な視点で考える
今の時給だけでなく、将来的な時給アップの可能性も重要です。以下のような職場は、長く働くほど有利になります。
・明確な昇給制度がある
・スキルアップの機会がある
・社員登用制度がある
・研修制度が充実している
目先の時給より、半年後・1年後にどうなっているかを考えて職場を選びましょう。
大学生・高校生・主婦|属性別の平均時給事情
同じアルバイトでも、働く人の属性によって時給は異なることがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。
大学生バイトの平均時給
大学生アルバイトの平均時給は、全国的に1,100〜1,350円程度です。居酒屋やカラオケなど夜間営業の店舗で深夜シフトに入ると、割増で1,500円を超えることも。
大学生は比較的シフトの融通が利くため、繁忙期や深夜帯に入れる人は重宝されます。また、塾講師や家庭教師なら1,500〜2,500円と高時給が狙えます。
高校生バイトの平均時給
高校生アルバイトの平均時給は、1,023〜1,200円程度です。2025年10月から全国で最低賃金が1,000円を超えたため、高校生でも時給1,000円以上が当たり前になりました。
ただし、高校生は22時以降の深夜労働が禁止されているため、深夜割増で稼ぐことはできません。その分、土日祝日の日中シフトで稼ぐのがおすすめです。
・土日祝日に積極的にシフトに入る
・複数の業務をこなせるようになる
・長期休み(夏休み・冬休み)に集中して働く
・接客スキルを磨いて評価を上げる
主婦・主夫パートの平均時給
主婦・主夫パートの平均時給は、1,100〜1,250円程度です。扶養内で働くため労働時間を調整している人が多く、平日のランチタイムなど限られた時間帯で働くケースが多いです。
ただし、経験やスキルを活かせる仕事なら、時給1,300円以上も十分狙えます。事務系や医療事務、調理補助(経験者)などは高めの時給設定が多いです。
求人サイト別|平均時給の違い
同じ求人でも、掲載されているサイトによって時給が異なることがあります。効率よく高時給の求人を見つけるコツを紹介します。
主要求人サイトの特徴
【バイトル】
動画で職場の雰囲気がわかる。飲食・接客系の求人が豊富。時給は平均的だが、求人数が多い。
【マイナビバイト】
大手チェーン店の求人が充実。福利厚生がしっかりした求人が多い。
【タウンワーク】
地域密着型の求人が豊富。個人店の求人も多く、交渉次第で時給アップの可能性あり。
【Indeed】
複数サイトの求人を横断検索できる。同じ店舗でもサイトによる時給差を比較しやすい。
【タイミー・シェアフル】
単発・スポットバイト専門。即日払い対応で、時給も高め(1,200〜1,500円)の求人が多い。
複数サイトを比較するメリット
同じ店舗・同じ職種でも、掲載サイトによって時給が50〜100円異なることがあります。これは、求人サイト側のキャンペーンや、企業の採用予算によるものです。
応募する前に、複数のサイトで同じ求人を検索して、最も条件の良いところから応募しましょう。
時給と一緒にチェックすべき福利厚生
時給だけでなく、福利厚生もトータルで考えることが大切です。特に飲食店バイトでチェックすべきポイントを紹介します。
まかない・社割
飲食店ならではの特典です。1食500円のまかないが月20回出れば、年間で12万円の節約になります。
・まかない無料 or 格安提供
・社割(定価の30〜50%オフなど)
・ドリンク無料
交通費支給
全額支給か上限ありかで、実質収入は大きく変わります。
・全額支給
・月〇〇円まで支給
・1日〇〇円まで支給
・支給なし
昇給・賞与制度
長く働くほど有利になる制度があるかどうか。
・勤続〇ヶ月ごとに時給〇円アップ
・スキルチェック合格で時給アップ
・年〇回の賞与あり
・寸志支給あり
社会保険・有給休暇
週20時間以上働く場合は、社会保険加入の対象になることがあります。また、6ヶ月以上勤務すれば有給休暇が発生します。
これらは法律で定められた権利なので、「うちは有給ない」という職場は要注意です。
その他の福利厚生
・制服貸与
・研修制度
・社員登用制度
・資格取得支援
・従業員割引
【保存版】時給の計算方法と給与明細の見方
最後に、自分の給与が正しく計算されているかを確認する方法をお伝えします。
基本の時給計算
基本給与 = 時給 × 労働時間
例:時給1,200円で5時間勤務
1,200円 × 5時間 = 6,000円
深夜割増の計算
22時〜翌5時の深夜帯は、25%以上の割増賃金が必要です。
深夜時給 = 基本時給 × 1.25
例:時給1,200円で深夜3時間勤務
1,200円 × 1.25 × 3時間 = 4,500円
残業の計算
1日8時間・週40時間を超えた場合は、25%以上の割増賃金が発生します。
残業時給 = 基本時給 × 1.25
給与明細で確認すべきポイント
・労働時間が正しく記録されているか
・深夜手当が別途計算されているか
・交通費が支給されているか
・控除項目(所得税・雇用保険など)が正しいか
給与明細をもらったら、必ず確認する習慣をつけましょう。不明点があれば、遠慮なく店長や本部に確認してください。
2026年以降の時給はどうなる?今後の予測
最後に、2026年以降の時給動向について予測をお伝えします。
最低賃金は1,500円を目指す流れ
政府は2030年代半ばまでに、最低賃金を全国加重平均で1,500円に引き上げる目標を掲げています。2025年の全国平均が1,121円なので、今後も年間50〜80円ペースでの引き上げが続く見込みです。
人手不足が続く限り時給は上がる
少子高齢化の影響で、労働人口は減少傾向にあります。特に飲食業界は人手不足が深刻で、採用難が続いています。
企業が人材を確保するためには時給を上げるしかなく、この傾向は当面続くと予想されます。働く側にとっては有利な状況と言えるでしょう。
地方と都市部の格差は縮小傾向
2025年は熊本県が前年同月比+78円と大幅上昇するなど、地方の時給上昇率が目立ちました。半導体工場の進出や大型イベントなど、地方経済の活性化が時給上昇を後押ししています。
今後は都市部と地方の時給格差は縮小していくと予想されます。
面接で時給交渉するテクニック|採用前に条件アップを狙う
すでに働いている職場での時給交渉だけでなく、新しいバイト先の面接時に時給交渉することも可能です。ここでは、面接で時給アップを勝ち取るためのテクニックを紹介します。
経験・スキルをアピールする
飲食業界での経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。「即戦力」として評価されれば、最初から高い時給で採用してもらえる可能性があります。
【アピールすべきポイント】
・過去の飲食店勤務経験(年数・業態)
・接客やホール業務の経験
・調理経験やキッチン業務のスキル
・レジ操作やPOSシステムの使用経験
・リーダー経験やトレーナー経験
・保有資格(調理師免許、食品衛生責任者など)
「希望時給」を正直に伝える
面接で「希望時給はありますか?」と聞かれることがあります。ここで遠慮せずに、自分の希望を伝えましょう。
ただし、相場からかけ離れた金額を言うと印象が悪くなります。事前にその地域・職種の平均時給を調べておき、「平均より少し高め」を希望するのがコツです。
「以前の飲食店では時給1,200円で働いていましたので、同等かそれ以上を希望しています。ホールもキッチンも両方対応できますので、即戦力としてお役に立てると思います。」
複数の求人を比較検討していることを伝える
「他にも面接を受けている」「複数の求人を比較検討中」と伝えることで、採用側に「良い条件を出さないと逃げられる」と思わせることができます。
これは駆け引きではありますが、実際に複数の求人を比較することは働く側の権利です。最も条件の良い職場を選ぶために、遠慮なく活用しましょう。
「試用期間後の時給」を確認する
求人票に「時給1,200円(試用期間中は1,100円)」などと書かれていることがあります。面接時に、試用期間の長さと試用期間後の時給を必ず確認しましょう。
また、「試用期間を短くできないか」「経験者なので試用期間なしにできないか」と交渉するのも一つの手です。
時給以外の条件も交渉材料にする
時給そのものの交渉が難しい場合は、他の条件を良くしてもらう交渉もできます。
・交通費の支給額を増やしてもらう
・まかないの提供を確約してもらう
・早期昇給の条件を明確にしてもらう
・希望シフトを優先的に入れてもらう
時給+αの条件を勝ち取れば、トータルでの満足度は高くなります。
まとめ|平均時給を知って、賢く働こう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
【アルバイト平均時給まとめ(2025年12月最新)】
・全国平均時給は1,312円(2025年11月時点)
・東京都は約1,449円で全国トップ
・三大都市圏平均は1,348円
・飲食・フード系は1,234円(過去最高額更新)
・ホールスタッフは約1,138円、キッチンは約1,142円
・2025年10月の最低賃金改定で全国1,000円超え達成
・時給アップには交渉、深夜シフト、資格取得、転職が有効
・今後も人手不足を背景に時給上昇が続く見込み
平均時給のデータを知ることで、自分の時給が適正かどうか判断できます。もし平均を大きく下回っているなら、勇気を出して時給交渉をしたり、より条件の良い職場への転職を検討してみてください。
特に飲食業界は慢性的な人手不足が続いており、好条件の求人も増えています。この記事を参考に、あなたにとってベストな働き方を見つけてください。自分の市場価値を正しく把握して、適正な対価をしっかり得ながら充実したアルバイト生活を送っていきましょう。

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