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東京の最低賃金2025年最新|時給1,226円で一人暮らしできる?飲食バイトへの影響も解説

飲食店バイト

東京でアルバイトを始めたものの、思ったより時給が低くて驚いた経験はありませんか?「日本一時給が高いはずの東京なのに、全然稼げない」「最低賃金ギリギリの時給で働いているけど、これって普通なの?」そんな疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

こんな悩みはありませんか?
・東京の最低賃金がいくらなのか正確に知りたい
・今の時給が最低賃金を下回っていないか確認したい
・最低賃金で一人暮らしができるのか知りたい
・時給が上がる見込みがあるのか気になる
・もっと時給の高いバイトに転職すべきか迷っている

この記事では、2025年最新の東京都の最低賃金について、推移や全国ランキング、実際に最低賃金で生活できるのかまで徹底解説します。飲食店で働く方に向けて、最低賃金アップがバイトに与える影響についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

東京都の最低賃金はいくら?2025年最新情報

時給

まずは東京都の最低賃金について、最新の情報をお伝えします。

2025年10月からの最低賃金は1,226円

2025年8月4日、東京地方最低賃金審議会は東京都の最低賃金を時給1,226円に引き上げると答申しました。これは現行の1,163円から63円(5.4%)のアップとなり、2025年10月3日から適用されます。

この63円という引き上げ幅は、東京都の最低賃金改定史上で過去最大となりました。つまり、今後ますます時給が上がっていく傾向にあるということです。

東京都の最低賃金推移(過去5年間)

東京都の最低賃金がどのように推移してきたか見てみましょう。

【東京都最低賃金の推移】

・2021年:1,041円(+28円)
・2022年:1,072円(+31円)
・2023年:1,113円(+41円)
・2024年:1,163円(+50円)
・2025年:1,226円(+63円)

ご覧のとおり、毎年着実に上昇しており、特にここ数年は上昇幅が大きくなっています。2021年から2025年の4年間で、なんと185円もアップしています。

東京都は最低賃金全国1位

東京都の最低賃金は、47都道府県の中で堂々の第1位です。2024年度のランキングを見てみましょう。

【最低賃金ランキング(2024年度)】

1位:東京都 1,163円
2位:神奈川県 1,162円
3位:大阪府 1,114円
4位:埼玉県 1,078円
5位:愛知県 1,077円

東京と神奈川はわずか1円差で、この2つの地域が全国でもトップクラスの時給水準となっています。

最低賃金とは?知っておきたい基本ルール

そもそも最低賃金とは何なのか、基本的なルールを確認しておきましょう。

最低賃金は全員に適用される

最低賃金は、東京都内で働くすべての労働者に適用されます。正社員はもちろん、パートタイマー、アルバイト、臨時、嘱託、派遣社員、そして学生アルバイトも例外ではありません。

つまり、「学生だから」「試用期間だから」という理由で最低賃金を下回る時給で働かせることは違法なのです。

最低賃金を下回ったらどうなる?

もし雇用主が最低賃金を下回る賃金を支払った場合、最低賃金法違反となり、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

⚠️ 注意ポイント
今の時給が最低賃金を下回っていないか、必ず確認しましょう。もし下回っている場合は、差額を請求する権利があります。労働基準監督署に相談することも可能です。

最低賃金の確認方法

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、以下の計算方法を使います。

【時給制の場合】
支払われている時給 ≧ 最低賃金額であればOK

【月給制の場合】
月給 ÷ 月の所定労働時間 ≧ 最低賃金額であればOK

注意点として、通勤手当や残業代、ボーナスなどは最低賃金の計算に含まれません。あくまで基本給のみで判断します。

東京の最低賃金で一人暮らしはできる?リアルな生活費

「東京の最低賃金で生活できるの?」これは多くの方が気になるポイントでしょう。現実的なシミュレーションをしてみましょう。

最低賃金で働いた場合の月収

2025年10月以降の最低賃金1,226円で計算してみます。

【週5日・1日8時間勤務の場合】
1,226円 × 8時間 × 22日 = 約215,000円(税引前)
手取りは約180,000円前後

【週4日・1日6時間勤務の場合】
1,226円 × 6時間 × 17日 = 約125,000円(税引前)
手取りは約110,000円前後

東京での一人暮らし生活費の目安

東京で一人暮らしをする場合、最低限必要な生活費を見てみましょう。

【月間生活費の目安】

・家賃:60,000〜80,000円(23区外なら50,000円台も)
・食費:30,000〜40,000円
・光熱費:10,000〜15,000円
・通信費:5,000〜10,000円
・交通費:5,000〜10,000円
・日用品・雑費:10,000円
・娯楽・交際費:10,000〜20,000円

合計:130,000〜185,000円

最低賃金だけでは厳しい現実

💡 現実的なアドバイス
最低賃金フルタイムで働いて手取り18万円程度だと、東京での一人暮らしはかなりギリギリの生活になります。貯金や急な出費への対応が難しくなるため、以下の対策を検討しましょう。

・家賃が安いエリア(23区外や埼玉・千葉の東京寄り)を選ぶ
・まかない付きのバイトを選んで食費を節約
・最低賃金より高い時給のバイトを探す
・深夜帯など割増賃金が出る時間に働く

飲食店バイトと最低賃金アップの関係

飲食バイト

飲食業界で働いている方にとって、最低賃金の上昇はどのような影響があるのでしょうか。

飲食店の時給は上がっている

実は飲食・フード業界のアルバイト平均時給は、2025年の調査で1,158円と過去最高を記録しています。東京都に限れば、飲食店の平均時給はさらに高く、調理・キッチンスタッフで約1,309円となっています。

つまり、最低賃金ギリギリではなく、それを上回る時給で募集している飲食店が増えているのです。

最低賃金アップで心配される「シフト削減」

一方で、最低賃金が上がることで「シフトを減らされるのでは?」という不安もあるでしょう。実際に飲食店経営者への調査では、以下のような回答がありました。

【経営者の対応策(複数回答)】

・人件費増加で収益を圧迫:55.3%
・メニュー価格の見直し(値上げ):35.0%
・シフト管理の最適化・少人数オペレーション:38.5%
・原価率の改善:35.0%

確かにシフト削減を検討する店舗もありますが、合理的な理由なく大幅にシフトを削減することは違法とされています。裁判例でも「シフトの大幅な削減は収入の減少に直結し、労働者の不利益が著しい」として、シフト決定権の濫用と判断されたケースがあります。

飲食店で働く人の心構え

最低賃金アップを前向きに捉えるためのポイントをお伝えします。

・時給が上がれば、同じ労働時間でも収入がアップする
・人手不足の業界なので、優秀なスタッフは重宝される
・複数のスキル(調理もホールもできるなど)を身につけると強い
・繁忙時間帯に入れる人は重宝される

東京で時給が高いバイトを見つけるコツ

せっかく東京で働くなら、最低賃金より高い時給で働きたいですよね。高時給バイトを見つけるコツをご紹介します。

業種別・平均時給ランキング

東京都のアルバイト・パートの平均時給は1,456円で、最低賃金より約230円高くなっています。業種によってはさらに高い時給が期待できます。

【東京都の高時給職種例】

・薬剤師:2,352円
・看護師・准看護師:2,253円
・塾講師・家庭教師:1,500〜2,500円
・コールセンター:1,300〜1,800円
・イベントスタッフ:1,200〜1,500円
・居酒屋(深夜):1,400〜1,800円

高時給バイトを見つける5つのポイント

1. 深夜帯を狙う
22時以降は法律で25%以上の割増賃金が義務付けられています。時給1,226円なら、深夜は1,533円以上になります。

2. 繁忙期・土日祝日を狙う
週末や年末年始、GWなどは時給アップする求人が多いです。

3. 複数の求人サイトを比較
同じ店舗でも、掲載サイトによって時給が異なることがあります。複数のサイトをチェックしましょう。

4. オープニングスタッフ求人
新規オープンの店舗は、スタッフ確保のために高時給で募集することが多いです。

5. スキルを活かす
調理師免許、TOEIC高スコア、PCスキルなど、何かしらのスキルがあれば時給アップにつながります。

飲食業界の業態別|最低賃金以上で働ける職場の特徴

飲食業界といっても、業態によって時給や働き方は大きく異なります。最低賃金以上で働きやすい業態の特徴を詳しく見ていきましょう。

居酒屋・ダイニングバー

居酒屋は飲食業界の中でも比較的時給が高い傾向にあります。特に22時以降の深夜シフトは割増賃金が適用されるため、効率よく稼ぐことができます。

【居酒屋バイトの特徴】

・東京都内の平均時給:1,200〜1,400円(深夜は1,500円以上も)
・繁忙期(年末年始・歓送迎会シーズン)は特に稼ぎやすい
・まかない付きの店舗が多い
・チームワークが求められる
・土日祝日や夜間のシフトが中心

カフェ・コーヒーショップ

カフェは居酒屋ほど時給は高くないものの、働きやすさで人気があります。日中のシフトが多いため、学生や主婦にも人気です。

【カフェバイトの特徴】

・東京都内の平均時給:1,150〜1,300円
・落ち着いた雰囲気で働ける
・大手チェーンは福利厚生が充実
・ドリンクの作り方など専門スキルが身につく
・朝〜夕方のシフトが中心

ファストフード店

ファストフード店は最低賃金に近い時給設定が多いですが、シフトの融通が利きやすく、初めてのバイトとして選ばれることが多いです。

【ファストフードバイトの特徴】

・東京都内の平均時給:1,150〜1,250円
・マニュアルが整備されており未経験でも安心
・24時間営業店舗なら深夜シフトで割増賃金
・全国チェーンなら引っ越し後も働きやすい
・高校生も働ける求人が多い

ファミレス・レストラン

ファミリーレストランは、ホールとキッチンで時給が異なることがあります。土日祝日の時給アップを実施している店舗も多いです。

【ファミレスバイトの特徴】

・東京都内の平均時給:1,150〜1,350円
・土日祝日は50〜100円の時給アップあり
・深夜営業店舗は割増賃金で稼げる
・まかないや社割がある店舗が多い
・幅広い年齢層が働いている

高級レストラン・ホテルダイニング

ホテル内のレストランや高級レストランは、接客スキルが求められる分、時給も高めに設定されています。

【高級レストランバイトの特徴】

・東京都内の平均時給:1,300〜1,600円
・接客マナーや料理知識が身につく
・服装や身だしなみの規定が厳しい
・経験者優遇の求人が多い
・将来ホテル業界を目指す人にはプラス

東京で最低賃金以上のバイトを探す際のチェックリスト

求人情報を見る際に確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。

求人票で確認すべき10のポイント

□ 時給は最低賃金(1,226円)以上か
2025年10月以降は1,226円以上であることを確認しましょう。

□ 研修期間中の時給はいくらか
研修中も最低賃金以上でなければいけません。

□ 交通費は支給されるか
交通費の有無で実質的な収入が変わります。上限額も確認しましょう。

□ 深夜シフトがあるか
22時以降は25%割増になるので、稼ぎたい人は深夜シフトありの求人を選びましょう。

□ 昇給制度はあるか
長く働くほど時給が上がる制度があるかチェック。

□ まかない・社割はあるか
飲食店ならではの特典。食費の節約になります。

□ シフトの融通は利くか
「週1日〜OK」「シフト自己申告制」などの記載を確認。

□ 社会保険加入条件は?
たくさん働きたい人は社会保険の加入条件も要確認。

□ 残業代の支払いルールは?
1分単位か15分単位かなど、給与計算のルールを確認。

□ 制服貸与か自前か
自前の場合は出費が発生します。クリーニング代補助の有無も確認。

よくある質問Q&A

Q1. 研修期間中も最低賃金は適用されますか?

A. はい、研修期間中でも最低賃金は適用されます。「研修中は時給が低い」という求人でも、最低賃金を下回ることはできません。ただし、最低賃金を満たした上で、研修後より低い時給を設定することは問題ありません。

Q2. 交通費は最低賃金に含まれますか?

A. いいえ、交通費(通勤手当)は最低賃金の計算に含まれません。同様に、残業代、ボーナス、精皆勤手当なども含まれません。あくまで基本となる時給が最低賃金以上である必要があります。

Q3. 高校生でも最低賃金は同じですか?

A. はい、高校生でも東京都内で働く限り、最低賃金は同じ1,226円(2025年10月以降)です。年齢による減額は認められていません。ただし、求人によっては「高校生時給」として最低賃金ギリギリに設定されていることがあります。

Q4. 最低賃金はいつ改定されますか?

A. 最低賃金は毎年10月頃に改定されます。7〜8月に審議会で金額が決定され、10月1日前後から新しい金額が適用されます。毎年チェックする習慣をつけましょう。

Q5. 最低賃金を下回っていたらどこに相談すればいい?

A. 労働基準監督署に相談できます。東京都内には複数の労働基準監督署があり、無料で相談可能です。また、過去にさかのぼって差額を請求することもできます。

Q6. 給料から控除されるものは最低賃金の計算に含まれますか?

A. 社会保険料や所得税などは、最低賃金の計算には影響しません。最低賃金は「支払われるべき総額」で判断されます。ただし、実際の手取りは控除後の金額になるため、生活費の計算時は手取り額で考えましょう。

Q7. 派遣社員の場合、どの地域の最低賃金が適用されますか?

A. 派遣社員の場合は「派遣先の事業所がある都道府県」の最低賃金が適用されます。例えば、神奈川県の派遣会社に登録していても、東京都内の企業で働く場合は東京都の最低賃金(1,226円)が適用されます。

経験者の声|東京で最低賃金近くで働いた体験談

📢 経験者の声①(23歳・女性・カフェスタッフ)
「最初は時給1,100円のカフェでバイトしていましたが、毎年10月に最低賃金が上がるたびに自動的に時給もアップしていきました。今では1,200円近くになっています。ただ、家賃7万円の部屋だとかなりギリギリで、実家に頼れない月は本当に厳しかったです。今は深夜もやっている居酒屋に転職して、時給が上がりました。」
📢 経験者の声②(20歳・男性・ファストフード店スタッフ)
「大学生になって初めてのバイトがファストフード店でした。時給は最低賃金ぴったりでしたが、まかないが出るので食費が浮いて助かりました。週4日で月8万円くらい。実家暮らしだから生活できていますが、これで一人暮らしは無理だなと感じています。」
📢 経験者の声③(28歳・男性・居酒屋店長代理)
「最低賃金で入社して、今は店長代理で時給1,500円まで上がりました。最低賃金の上昇で人件費が厳しくなり、シフトを減らさざるを得ないスタッフもいます。ただ、仕事ができる人は逆にシフトを増やしてもらえるので、スキルを磨くことが大事だと実感しています。」

東京都内エリア別|最低賃金で働くならどこがおすすめ?

同じ東京都内でも、エリアによって生活費や求人状況は大きく異なります。最低賃金で働く場合に知っておきたいエリア情報をご紹介します。

23区内で家賃が比較的安いエリア

23区内でも家賃に差があります。最低賃金で働きながら23区内に住みたい場合は、以下のエリアがおすすめです。

【23区内で家賃が安いエリア(ワンルーム平均)】

・足立区:約55,000〜65,000円
・葛飾区:約55,000〜65,000円
・江戸川区:約55,000〜67,000円
・板橋区:約60,000〜70,000円
・練馬区:約60,000〜70,000円

これらのエリアは、都心へのアクセスも悪くなく、スーパーや商店街も充実しているため、生活費を抑えながら東京で働くことができます。

23区外のおすすめエリア

さらに家賃を抑えたい場合は、23区外も検討してみましょう。

【23区外のおすすめエリア】

・八王子市:ワンルーム40,000〜55,000円、JR中央線で新宿まで約50分
・町田市:ワンルーム45,000〜60,000円、小田急線で新宿まで約35分
・立川市:ワンルーム50,000〜65,000円、JR中央線で新宿まで約30分
・調布市:ワンルーム55,000〜70,000円、京王線で新宿まで約20分

23区外は家賃が2〜3万円安くなることも珍しくありません。その分、最低賃金でも生活にゆとりが生まれます。

埼玉・千葉・神奈川という選択肢

「東京で働く」ことにこだわりがなければ、隣接県で働くという選択肢もあります。神奈川県の最低賃金は東京とほぼ同じ水準(2024年:1,162円)なので、横浜や川崎で働くのもおすすめです。

また、埼玉県や千葉県に住んで東京都内に通勤するパターンも人気です。定期代が支給される職場なら、家賃の差額分がそのまま浮くことになります。

最低賃金と社会保険・税金の関係

最低賃金で働く場合、税金や社会保険がどうなるのか気になりますよね。知っておきたいポイントを解説します。

103万円の壁と130万円の壁

アルバイトやパートで働く場合、「年収の壁」を意識する必要があります。

【103万円の壁】
年収103万円を超えると所得税が発生します。また、親の扶養に入っている場合は、親の扶養控除がなくなる可能性があります。

【130万円の壁】
年収130万円を超えると、社会保険(健康保険・厚生年金)に加入する必要があります。手取りが一時的に減る「働き損」が発生するゾーンがあるため注意が必要です。

最低賃金1,226円で働いた場合のシミュレーション

時給1,226円で103万円以内に収めたい場合、年間で約840時間まで働けます。月に換算すると約70時間、週4日×4時間程度が目安です。

130万円以内なら年間約1,060時間、月88時間程度。週5日×4時間、または週4日×5時間くらいが目安になります。

扶養内で働きたい場合は、シフトを入れすぎないよう注意しましょう。

フルタイムで働くなら社会保険加入も

週20時間以上働く場合、一定の条件を満たすと社会保険への加入が必要になります。2024年10月からは、従業員51人以上の企業で働く場合、週20時間以上・月収88,000円以上などの条件を満たすとパート・アルバイトでも社会保険加入対象となりました。

社会保険に加入すると手取りは減りますが、将来の年金が増えたり、病気やケガの際に傷病手当金がもらえたりするメリットもあります。

東京の最低賃金はこれからも上がる?今後の見通し

毎年上昇を続ける最低賃金ですが、今後はどうなるのでしょうか。

政府目標は「時給1,500円」

政府は2030年代半ばまでに、最低賃金を全国加重平均で1,500円に引き上げる目標を掲げています。この目標が達成されれば、東京都の最低賃金は現在の1,226円からさらに300円近く上昇する可能性があります。

物価上昇と連動する傾向

最低賃金は、物価や生活費の上昇と連動して引き上げられる傾向があります。近年のインフレ傾向が続けば、今後も毎年50〜70円程度の上昇が続く可能性が高いでしょう。

バイトする側のメリット・デメリット

【メリット】

・同じ労働時間でも収入がアップする
・最低賃金が上がれば、全体的な時給相場も上昇する
・生活が楽になる

【デメリット】

・企業がコスト削減のためにシフトを減らす可能性
・人員削減でひとりあたりの業務量が増える可能性
・物価も同時に上昇するため、実質的な生活改善が限定的な場合も

最低賃金で働きながら収入を増やす方法

最低賃金ギリギリの時給でも、工夫次第で収入を増やすことは可能です。

1. 深夜手当を活用する

22時から翌5時までの深夜帯は、法律で25%以上の割増賃金が義務付けられています。時給1,226円なら深夜は1,533円以上になります。居酒屋や24時間営業の飲食店、コンビニなどで深夜シフトに入れば、同じ労働時間でも収入を増やせます。

2. 残業代を確実にもらう

1日8時間・週40時間を超えた分は、25%以上の割増賃金が発生します。「サービス残業」は違法なので、残業した分は必ず給与明細で確認しましょう。

3. 昇給制度がある職場を選ぶ

飲食チェーンなど大手企業では、勤続期間やスキルに応じて時給がアップする「昇給制度」を設けているところが多くあります。最初は最低賃金でも、半年後・1年後には100〜200円アップすることも珍しくありません。

4. 資格手当を狙う

調理師免許、食品衛生責任者、ビール検定など、飲食業界で役立つ資格を取得すると、手当がつく場合があります。資格取得支援制度がある企業を選ぶのもおすすめです。

5. 掛け持ちで収入アップ

ひとつのバイト先では十分な収入が得られない場合、掛け持ちも選択肢のひとつです。ただし、労働時間の合計が週40時間を超えると割増賃金の対象になるため、雇用主に伝える必要があります。また、体調管理にも注意しましょう。

最低賃金に関する困った時の相談先

最低賃金に関するトラブルや疑問がある場合の相談先をまとめました。

労働基準監督署

最低賃金を下回る賃金を支払われている、残業代が払われないなど、労働基準法に関するトラブルは労働基準監督署に相談できます。東京都内には複数の労働基準監督署があり、無料で相談可能です。

【東京労働局 総合労働相談コーナー】
電話:03-3512-1608
受付:平日9時〜17時

東京都労働相談情報センター

賃金に関する相談だけでなく、職場のハラスメント、解雇、退職など、幅広い労働問題に対応しています。

【労働相談ダイヤル】
電話:0570-00-6110
受付:平日9時〜20時、土曜9時〜17時

弁護士・社労士への相談

未払い賃金の請求など、具体的な法的対応が必要な場合は、労働問題に詳しい弁護士や社会保険労務士に相談することもできます。初回相談無料の事務所も多いので、まずは相談してみましょう。

まとめ|東京の最低賃金を正しく理解して、賢く働こう

最後に、この記事のポイントをまとめます。

【東京都の最低賃金まとめ】

・2025年10月から東京都の最低賃金は1,226円(63円アップ)
・東京都は全国1位の最低賃金
・アルバイト・パート・学生すべてに適用
・最低賃金を下回る雇用は違法
・東京の一人暮らしは最低賃金だとかなり厳しい
・飲食店の平均時給は最低賃金を上回っている
・深夜帯や繁忙期を狙えば高時給が期待できる

東京は日本で最も時給が高い地域ですが、生活費も高いため、最低賃金ギリギリだと生活は厳しくなります。この記事を参考に、自分の時給が適正かどうかを確認し、必要であればより高時給のバイトへの転職も検討してみてください。

特に飲食業界は人手不足が続いており、働き手にとっては有利な状況です。スキルを磨きながら、自分に合った働き方を見つけていきましょう。

【保存版】東京都の最低賃金 早見表

最後に、2025年最新版の東京都最低賃金に関する情報を早見表にまとめました。ブックマークしておくと便利です。

基本情報

【2025年度 東京都最低賃金】

・適用開始日:2025年10月3日
・時給:1,226円
・前年からの上げ幅:+63円(+5.4%)
・全国順位:第1位

割増賃金の計算例

時給1,226円をベースにした割増賃金の計算例です。

【深夜割増(22時〜翌5時)】
1,226円 × 1.25 = 1,533円以上

【残業割増(1日8時間超・週40時間超)】
1,226円 × 1.25 = 1,533円以上

【深夜残業(深夜帯の残業)】
1,226円 × 1.5 = 1,839円以上

【休日出勤(法定休日)】
1,226円 × 1.35 = 1,655円以上

月収シミュレーション早見表

時給1,226円で働いた場合の月収目安です(税引前)。

・週2日×4時間:約39,000円
・週3日×5時間:約73,000円
・週4日×6時間:約118,000円
・週5日×8時間:約215,000円

相談先一覧

困ったときの相談先です。すべて無料で相談できます。

・東京労働局 総合労働相談コーナー:03-3512-1608
・労働相談ダイヤル:0570-00-6110
・よりそいホットライン(24時間):0120-279-338

東京都の最低賃金は毎年10月に改定されます。この記事をブックマークして、最新情報をチェックしてください。あなたが適正な賃金で、安心して働けることを願っています。

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この記事を書いた人

バイトも社員も経験してきた、個人店からチェーン店まで様々な飲食店で働いてきました。
働く人のモヤモヤも「あるある」で笑い飛ばしながら、ちょっと前向きになれる言葉を届けたい。
ひるピーは、いつでもあなたの味方です。

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